ウェルスナビの運用開始に向けてリスク許容度を選ぶ必要がありますが、どれを選んだら良いのでしょうか?
こんなお悩みに回答します。
この記事の内容
- リスクとは株価の変動幅を指す
- リターンを狙えばリスクは上がる
- 目的や状況に応じたリスク許容度を選ぼう
- おすすめのリスク許容度は5
ウェルスナビのリスク許容度はどれを選んだら良いの?
投資を成功させるうえで大切な考え方。
それは、攻めることよりも如何に資産を守るか。
リスク許容度とは、長期投資のポートフォリオ構築における大切な要素です。
この記事では、リスク許容度の考え方とウェルスナビでの選び方を解説します。
リスク許容度とは?
一般的にリスクとは、『危険性』などのことを指しますよね。
投資でのリスクという言葉は意味が異なり、株価の振れ幅のことをリスクと呼びます。
端的に言えば値下がりした時にどこまで耐えられますか?ということですね。
株価はある時突然50%以上値下がりすることがあります。
これを乗り越えられないと長期投資は成功しません。
『株価が気になって夜も眠れない。』
『株を売ってもうこの現実から逃げてしまいたい。』
こんな感情を持ってしまったらリスクを取り過ぎているんですね。
リスクを取りすぎないためには安全資産を組み合わせましょう。
予め、自分自身のリスク許容度を把握し、もしもの時のメンタルをコントロールする手法なのです。
リスク許容度とリターンの関係
2016年1月から2021年4月までのパフォーマンス(円建て)

2016年1月から2021年4月までのリスク許容度別リターン(円建て)
リスク許容度 | 累積元本額(円) | 資産評価額(円) | リターン |
1 | 289万 | 356万 | +23.3% |
2 | 289万 | 385万 | +33.1% |
3 | 289万 | 406万 | +40.5% |
4 | 289万 | 427万 | +47.7% |
5 | 289万 | 439万 | +51.8% |
リスクとリターンは相関関係にあります。
高いリターンを望むのであれば高いリスクを受け止める必要があります。
ものすごく値上がりするということは、逆もあり得るということですね。
ここで重要なことは、リターン本位でリスクを決めてはいけません。
毎年8%のリターンが欲しいから、リスクはこうだ!という決め方では、下落に耐えられず絵に描いた餅になってしまうのです。
正しくは、耐えられるリスク許容度以下の組み合わせの中からなるべくリターンの高い組み合わせを作ることです。
リスク許容度に合わせたポートフォリオは、本来自分で構築しなければなりませんが、ウェルスナビでは5段階から選ぶだけです。
1が1番安全ですが、リターンは小さい。
5が1番リターンが高いですが、図の下落幅は驚愕ものです。
「こんなの全然気にしないよ」という方は5が最適です。
5つの「最適ポートフォリオ」
WealthNaviのリスク許容度1〜5のポートフォリオ(イメージ図)

ウェルスナビの5つのポートフォリオの根底には、「現代ポートフォリオ理論」があります。
「現代ポートフォリオ理論」
リスクとリターンの関係は、必ずしも相関ではなく、リスクの割にリターンが少ない欠陥ポートフォリオもあるのです。無数のポートフォリオ候補のリスクとリターンの関係を散布図にしたものがイメージ図になります。
この中で、同じリスクならば1番良いリターンのもの同士を線で結んだポートフォリオ達を「効率的フロンティア」と呼びます。
ウェルスナビのリスク許容度1〜5は全て効率的フロンティアに属しています。
理論に基づいた、実績のあるポートフォリオを提供しているのです。
目的や状況に応じてリスク許容度は変わる
リスク許容度は、生活・家庭環境や投資に対する考え方に大きく左右されます。
実際に、あなたのリスク許容度について考えてみましょう。

リスク許容度 | 上昇要素 | 低下要素 |
年齢 | 低い | 高い |
年収 | 高い | 低い |
金融資産 | 多い | 少ない |
資産運用の目的
資金の使用目的が先にあるほどリスク許容度は高くなります。
その理由は、リターンが年々積み上がることで、下落局面でも元本割れが小さくなっていくからです。
近い将来に使う予定のある資金で投資をする場合は、リスク低めを選択しましょう。
- マイホーム
- マイカー
- 子供の学費
- 開業費用 など
遠い未来の資金、または使う予定がない場合は、リスク高めを選択しましょう。
- 老後の資金
- 余剰資金 など
質問:株価が1ヶ月で20%値下がりしたら?
強気に買い増しできる方はリスク許容度高めを選んだ方が良いでしょう。高いリスク許容度ほど値下がりを実感できますので、割安な資産を効率的に買い増しできます。
反対に、怖くなってしまう方はリスク許容度を低めに設定しましょう。高いリスクを取っても、途中でやめてしてしまっては機会損失になります。リスクを取ることよりも続けることの方が大切です。
大暴落を経験したらリスク許容度を再検討
コロナショックでは、米国S&P500は-35.2%の下落を記録しました。
実際に体感してみた時の気持ちは当初の考えに比べてどうでしょうか。今のリスク許容度では「全然怖くなかった」「下落が止まるまで怖かった」当初の設定と実際は異なる場合があります。
まだまだリスクが取れると思ったらリスク許容度を上げる、怖かったならリスク許容度を下げてみると良いでしょう。
リスク許容度は変更可能ですから、大きな暴落を経験したら改めて自分の気持ちと向き合い、リスク許容度の再検討をしましょう。
おすすめのリスク許容度は5
リスク許容度 | サービス開始から | リスク水準(ご参考) |
1 | +31.7% | 8.7% |
2 | +46.5% | 10.7% |
3 | +58.1% | 13.1% |
4 | +70.1% | 14.9% |
5 | +76.9% | 16.2% |
リスク許容度5の目安の下落率は-16.2%です。この位の下げなら問題ないよ!という場合は、直感で5を選びましょう。
5は「ウェルスナビでの最大のリスク」となりますが、自分で一つのETF(例えば米国S&P500)に投資するよりも下落率はぜんぜん低いのです。
具体的には先に紹介した通り、同じ期間中の最大の下げ、コロナショックのS&P500の下落率は-35.2%ですから、ウェルスナビは半分以下の下落で耐えていることが分かります。
基本的にはリスク許容度5を選びましょう。十分に手堅い資産運用になっています。
まとめ
リスク許容度の考え方からウェルスナビでの選び方までを紹介しました。
まとめると、精神的に健康な状態を維持した投資を心がけることが、リターンの最大化に直結しますという内容でした。
その点、ウェルスナビは、最大の5を選んでも安心できるリスクに抑えられていて、利用者に配慮のある運用会社だと思います。
皆さんも自分自身に嘘をつかず、無理のない投資をしていきましょう。