たぴよ、銘柄ってどう選べばいいんだよ?
右も左もわからねーよ。
ひよ彦、心配ないよ。
これからじっくりと解説していくよ!
今回はiDeCoの銘柄選定につまづいてしまっている方に向けて、手っ取り早くおすすめの銘柄を紹介しながら、選び方についても説明していきます。
❶ 手っ取り早くおすすめ銘柄を教えて欲しい方
❷ ひとつの銘柄でほったらかしにしたい方
❸ 銘柄の選び方を知りたい方
手っ取り早くこの銘柄に投資しよう!楽天全世界株式インデックス または SBI全世界株式インデックス
手っ取り早く投資をするなら全世界の企業に投資をする全世界株式クラスです。
全世界株式のおすすめ銘柄
❶ 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
❷ SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
❶ FTSE 全世界指数 (All-World) (円)に連動し、世界約50か国、3000を超える銘柄に分散投資ができる
メリットは何と言っても分散性にあるよ。
最近は中国やインドも台頭してきているし、米国一強はいつまでも続くとは言えない。
でも先進国だってまだまだ負けてない。
未来の経済は誰にもわからないんだ。
だから全世界に分散投資で全ての成長を享受するよ!
メリットだけでは悪徳勧誘と変わらないぞ!
デメリットを教えてくれよ。
❶ 米国株式のみの銘柄に比べて動きがマイルド
メリットはデメリットでもあるね。
今は米国が強いから米国一本に投資する銘柄(例えば楽天全米株式)よりもリターンが低いよ。
米国の成長を信じるか否か・・・
でも全世界株式の中身の6割強は米国だからね。
利益を産む企業を多く保有するような作りになっているんだよ。
なるほど、弱点は無しか!
しかし、どうしてこの結論に達したんだ?
理由を説明してくれよ。
わかった、次項からは銘柄選定における知識を簡単に紹介するよ!
投資すべき資産(アセット)クラスとは?株式を中心にリターンを狙おう
資産クラスとはアセットクラスと呼ぶ方が一般的ですが、この場では分かりやすく資産クラスと呼びます。
まず、投資信託の内容物の事を資産クラスと呼ぶ。
例えばiDeCoの対象銘柄の中には、株式、債券、REIT(不動産)、金、定期預金などがあるよ。
おおう、一気にたくさん出てきたな…
早速拒否反応を示したね!でも大丈夫、一気にふるい落としていくからね。
債券、定期預金、金はiDeCoには不向き
ここでは代表として債券を中心に説明します。
❶ 価格変動が株式と逆の相関
❷ 価格の変動幅(リスク)が小さい
債券は価格変動の幅が小さく、安全資産と言える。
その特性を利用して、株式が大幅下落したときにはプロの機関投資家は債券を買って安全な方へ逃げようとする。
その時に債券の価格が上昇するんだ。
僕たちには資産の移動なんて難しい事はできない。
でも、資産の見た目は株式の下落を債券が助けるような格好になるよね。
これが気持ち的に僕たちを守る役を果たすんだ。
素晴らしいじゃないか!是非採用しよう!
iDeCoに限ってはそうも言ってられないんだ。
債券にはデメリットもある。
❶ iDeCoの手数料で金利が相殺されてしまう(リターンが低い)
iDeCoは手数料が掛かると他の記事で紹介したけど覚えてる?
ひよ彦 毎月拠出していれば最低でも167円は掛かるな。
そうなんだ、年間2004円の手数料は債券では荷が重くなってしまう。更に投資信託の信託報酬も加わってくるからね。
例えば会社員が月々拠出して年間276000円になった場合、一年目に得られる金利を1.5%とすると4140円の利益。手数料の2004円の重さがわかるよね。
iDeCoでなければアリ寄りのアリなわけか。残念だが今回は見送ろう。
債券自体は優秀な資産クラスだよ。採用するならiDeCo以外(特定口座など)で行おう。
定期預金や金も同様の理由で選択肢から外そう。債券より金利がもっと低い(又は無し)だからね。
債券、定期預金、金は選定しない
銘柄単体のリターンがiDeCoの手数料に負けているから
REIT(不動産)は経験者向き
❶ 配当利回りが安定している
REITのメリットは安定した利回りだよ。
ビルやマンションなど、複数の物件を平均すると毎年ほぼ決まった利回りが期待できる。
なるほど、確かに家賃収入は一定だもんな。
❶ 物件の価格が景気に左右されやすい
❷ 株式クラスとの相関が高い
各資産クラスの値上がり値下がりの連動性の事を相関と言います。REITは株式と債券の間くらいの相関を示します。
景気が良ければ値上がりするし、不景気になれば安くなるんだな。何となく意味がわかるぞ!
だんだんコツが分かってきたね!
REITは利回りは悪くないけれど、株式との相関が高い。
iDeCoの枠内の金額程度なら株式と分けて保有するメリットは少ないよ。
素直に株式でシンプルに行こう。
長期的なリターンは株式クラスが優秀!
❶ 将来的に企業価値が上がり収益性が高まる
株式のメリットはたくさんあるよ。
ひよ彦は会社員として企業の利益のために頑張って働くよね?
ブラックな会社だが、日本人の血が俺を頑張らせるよな。
そうやって企業は将来に渡って利益を増やす努力をするんだ。
だから早めに買っておけば将来的に安い買い物になる。
株価も上がるし配当も今よりたくさん貰えるようになるわけだな!じゃあ今すぐ買おう!
待ってよ、まだ説明の途中だよ。
メリットばかりでは悪徳勧誘かもしれないだろ?笑
❶ 暴落時に持ち続ける覚悟が必要
最後にバズーカ砲がきたな!?根性論なのか?!
その通り!10年に一度くらいの頻度で景気後退による大暴落がくる。
この時に嫌になって売ってしまわない事。
企業の価値が下がったわけではないんだ。
ただ景気という風向きが悪いだけと考えよう。
世界の経済成長に掛ける全世界株式
景気後退で不安にならないためにも全世界に分散投資をするのが最適だよ。
将来、米国経済は弱まるかもしれない。
でも、「資本主義社会である限りは俺たち人間社会は成長するんだ」と考えるわけだな。
ひよ彦はヒヨコだし、僕はパンダだ。
ただし、考え方は素晴らしいよ⭐️
iDeCoの資産クラスは全世界株式クラスにしよう!
リターンと安定性の両立ができる
信託報酬はなるべく安い方がよい
次は費用の話だよ。
保有する銘柄ごとに決められた維持費が掛かるんだ。
信託報酬とかいうやつだろ?前回覚えたぞ。
おさらいしておくと、信託報酬とは投資信託の管理費用。
例えば運用額の年率1%などの金額を運用額から差し引かれる。
年率を365で割った額を毎日差し引かれます。
なるべく安い方がいいよな
そうだね、信託報酬のめやすは年率0.5%以下にしよう。
100万円を運用しているとして信託報酬は5000円までなら許容範囲になるね。
具体的な金額にするとわかりやすいな。
信託報酬の目安は0.5%以下
高すぎる信託報酬は利益を圧迫します
純資産総額は繰り上げ償還リスクのめやす
最後は銘柄の純資産総額について説明するね。
投資信託の銘柄は、ユーザーが多く純資産総額が積み上がっている人気銘柄が良い。
ほう、その心は?
人気があれば繰上げ償還リスクが低い。
繰上げ償還とは、人気がなくて採算取れない場合に手仕舞いにする事だよ。
強制的に現金化されてしまう。
銘柄変更を強要されることになるな。
イデコは銘柄変更による損失はないけど、放置していて繰上げ償還に気づかなかったら困るね。
50億円くらい運用していれば繰上げ償還リスクは低いと考えよう。
純資産総額の目安は50億円以上
少なすぎる純資産総額銘柄は繰上げ償還の可能性があります
まとめ
最後に重要ポイントをまとめるよ
❶ iDeCoの資産クラスは全世界株式クラスがおすすめ!
❷ 信託報酬の目安は0.5%以下
❸ 純資産総額の目安は50億円以上
楽天全世界株式インデックス・ファンド
信託報酬 | 0.2220% |
純資産総額 | 331億円 (2020/2/28時点) |
取扱証券会社 | 楽天証券 |
SBI全世界株式インデックス・ファンド
信託報酬 | 0.1102% |
純資産総額 | 52億円 (2020/2/28時点) |
取扱証券会社 | SBI証券 |
おすすめ銘柄に拘らず、ポイントを押さえて自分流の銘柄を探すのもアリだ!
iDeCoに慣れてきたらイチ押しを探してみてくれよな!